| 12.鬱(うつ)・鬱状態(2)涙もろい鬱タイプ この項では、「涙もろい鬱」について御紹介します。他の項では「鬱(うつ)・鬱状態の全般」、タイプごとに「焦燥感・不安の強い鬱」「嗜眠性の鬱」「ヒステリー性の鬱」「躁鬱(そううつ)」について補足しますので、そちらもご覧下さい。人は誰でも泣くことがあります。また単純に涙もろい人もいます。しかし「涙もろい鬱」の人と健康な人が泣くのとは明らかに違います。「涙もろい鬱」の人は、見かけはまったく正常で、家庭でも社会でも普通に生活できていたりします。しかし「涙もろい鬱」の人は、心に傷を負っていたり、絶望感や「誰からも望まれていない」などの苦悩を抱えていることが多く、あまり笑わず、日常のささいなことに泣き崩れ、涙が止まらなくなります。最悪のケースでは、生きる意味を見い出せずに自殺しまう場合もあります。本人も含め周囲の人も、その傷の深さや、いつも憂鬱な状態でいることに気付かないことが多く、泣き崩れても「たまたま」「機嫌が悪かった」「単に涙もろい」と済ませてしまい、医者にかかろうともしません。 「涙もろい鬱」の人は、どんなことにも泣くことでしか反応できません。もし御自分や周りの人で、表情が硬い・鬱々としている・ささいな事で泣き崩れる・度々そのような状態になるなどの症状がある場合は、「鬱」を疑ってみて下さい。このような「涙もろい鬱」の人には、慰めと安心感をもたらすエッセンシャルオイルを使いましょう。 |
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涙もろい鬱に用いられるエッセンシャルオイル ローマンカモミール・イランイラン・ローズオットー・ネロリ・ゼラニウム・サンダルウッド・パチュリー・ベンゾイン 涙もろい鬱に用いるブレンド このブレンドは、症状が「軽い」「中位」「深い(重い)」の3段階になっています。どんな状態でも、まず「軽い」を3日間使用してみて、改善されなければ「中位」を1週間試します。それでも改善されなければ「深い」に切り替えます。改善が見られた場合は、良くなるまでその段階のブレンドを使い続け、ゆっくりと1段階づつ軽い方のブレンドに切り替えてゆきます。 ブレンド「軽い」: サンダルウッド3・ゼラニウム2・イランイラン1 の割合で。 ブレンド「中位」: ゼラニウム24・ベンゾイン5・ローマンカモミール2 の割合で。 (ローマンカモミールは、状態に合った他のオイルに代えてもよい。) ブレンド「深い」: ローズオットー10・サンダルウッド3・ネロリ2 の割合で。 ●アロマテラピーの方法● これらのエッセンシャルオイルを使ってマッサージしたり、室内の芳香浴・入浴・吸入するとよいでしょう。 1.芳香浴 空気中に香りを漂わせる方法を「芳香浴」と言います。精油は揮発性が高いので、どんな方法を用いてもその空間に香りが漂い「芳香浴」の状態になります。と言うより、そうならなければ「芳香=アロマ」「療法=テラピー」の意味になりません。基本的な方法として「アロマポット」(上部の容器にお湯を入れ、精油を数滴落として、下からロウソクで温め、蒸気とともに香りを発散させます)があります。これは火を使いますのでお子さまやペットがいるお家では、ロウソクを使わない電気で温めるタイプや細かい霧状に分散させるディフューザーを使うとよいでしょう。 2.入浴 リフレッシュしたい時は少し熱めのお湯で短時間入浴します。リラックスしたい時は少しぬるめのお湯でゆっくりと入浴します。精油の量は普通のバスタブで、3〜6滴。スパイス系のものは少なめに。精油は直接バスタブに落とし、よくかき混ぜてから入浴します。次の人が入る時には3滴を追加します。ひとつかみの自然塩に精油を混ぜると、さっぱりタイプの入浴剤になります。しっとりタイプは、1回分5mlの植物性のオイルやミルクに精油を混ぜます。専門店では、精油を水に混ぜ合わせる為の乳化剤なども扱っています。 注意:夜の入浴は大丈夫ですが、柑橘系の精油が肌に残ったまま日光にあたるとシミや炎症を起こすことがありますので注意して下さい。 3.マッサージ 精油を植物性オイルでうすめてマッサージオイルを作り、マッサージしたりスキンケアに利用します。あまりベトつかず、使用しやすい植物性オイルは、ホホバ油、スウィートアーモンド油です。他にも色々な特徴をもった植物性オイルがありますので、専門店で相談しながらの購入をおすすめします。 4.蒸気吸入 洗面台や洗面器、ボウルなどに熱湯を注ぎ、精油を1、2滴落とします。頭からバスタオルをかぶり、蒸気が逃げないようサウナのような状態にして、5分〜10分位ゆっくり深く蒸気を吸い込みます。この時目は必ず閉じて下さい。起きあがれない病人の場合は、枕元に洗面器、ボウルなどを置くだけでもよいです。アレルギー性鼻炎や喘息の人がはじめて行う時は、短時間からはじめて徐々に時間を延ばしながら行って下さい。 5.手浴・足浴 手首や足首の上まで浸る洗面器やバケツを用意します。熱めのお湯(入浴よりやや高めの温度)を洗面器やバケツに注ぎ、精油を1〜3滴落として手や足を15分位浸します。冬場は、すぐにお湯がぬるくなってしまいますので、熱湯を足しながら行います。精油の香りを楽しみながら、ゆったりとした気分で過ごしましょう。好きな音楽を流しながら行うのもよいですね。 6.簡単な方法 ティッシュ、ハンカチ、枕カバー、ポプリ、カーテン、ジュータンや熱湯を入れたコップに精油を数滴落として香らせるます。オフィスや外出先でも簡単にできます。 鬱の人に接する場合ですが、他人の愛情や思いやりが最大の贈り物です。鬱の人はそのことに感謝しつつも表現できないこともありますし、時として迷惑そうに見える時もあります。とにかく根気よく話を聞いてあげたり、優しく手に触れたり、マッサージすることは、その人を支え力づけます。鬱に人は体を触られることを嫌がる人もいますが、そんな時はこれらのエッセンシャルオイルの香りだけでも、役に立つでしょう。 参考文献 「フレングラント・マインド」 バレリー・アン・ウッド著 フレングランスジャーナル社 「アロマテラピーのための84の精油」 ワンダー・セラー著 フレグランスジャーナル社 |