| 16.鬱(うつ)・鬱状態(6)躁鬱(そううつ)タイプ この項では、「躁鬱性の鬱」について御紹介します。他の項では「鬱(うつ)・鬱状態の全般」、タイプごとに「涙もろい鬱」「焦燥感、不安の強い鬱」「嗜眠性の鬱」「ヒステリー性の鬱」について補足しますので、そちらもご覧下さい。 躁鬱(そううつ)は、他の鬱に比べるとかなりまれなもので、気分と行動が極端になります。躁の時は、明るく陽気・口数が多い・活発で、達成できそうにない程の仕事を引き受けたり、金銭を湯水のように使って買い物をしたり遊んだりします。その様子が病的に感じられるのは、それらの行動が激しすぎることや、少しばかりの不満で怒りをあらわにしたり、暴力をふるったりすることもあるからです。そうこうするうちに、まるで魔法にかかったように、まったく逆の抑鬱状態になります。悲しみ・自己嫌悪・自分を卑下して価値がないと思ったり・他人の不幸も世界問題もすべて自分のせいにして罪悪感にかられ責めたりします。ベットから出られなくなり、睡眠異常・体重の増減・食欲不振・便秘などに苦しめられ、自殺を図るおそれもあります。やがて抑鬱時期が過ぎると、まるで遅れを取り戻すかのように活動的な躁状態になり、これらの時期を繰り返します。 躁鬱(そううつ)の原因はまだ不明ですが、遺伝子異常・脳のドーパミン濃度の異常・特定の化学物質過敏症など、いくつもの仮説はあります。躁鬱の人は、躁時期には治療の必要性を感じていないので、病院などに行こうとはせず、拒否する場合があります。逆に抑鬱期はまったく動こうとしませんが、少しでも動ける状態であれば、病院に連れて行きましょう。 |
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躁鬱(そううつ)に用いられるエッセンシャルオイル ローマンカモマイル・ジャーマンカモマイル・フランキンセンス・ゼラニウム・グレープフルーツ・マンダリン・ローズオットー・ラベンダー・レモン・ネロリ・パチュリー・サンダルウッド アロマテラピーは、医学的治療を補助したり、治らないまでも生活を楽に過ごすために使われてきました。担当医師と相談した上で、エッセンシャルオイルの使用量は少なめ(通常の半分=0.5%濃度)から始めてみましょう。 まずは下記のエッセンシャルオイルから試して下さい。 躁期: ローマンカモマイル・ラベンダー・ゼラニウム・マンダリン・ローズオットー・ネロリの中から一回の使用につき一種類づつ。 鬱期: ローズオットー 躁鬱(そううつ)に用いるブレンド 鬱・第一段階: ラベンダー6・マンダリン5・ゼラニウム4 の割合で。 鬱・第二段階: ラベンダー6・フランキンセンス4・ゼラニウム3・ローマンカモマイル2 の割合で。 ●アロマテラピーの方法● これらのエッセンシャルオイルを使ってマッサージしたり、室内の芳香浴・入浴・吸入するとよいでしょう。 1.芳香浴 空気中に香りを漂わせる方法を「芳香浴」と言います。精油は揮発性が高いので、どんな方法を用いてもその空間に香りが漂い「芳香浴」の状態になります。と言うより、そうならなければ「芳香=アロマ」「療法=テラピー」の意味になりません。基本的な方法として「アロマポット」(上部の容器にお湯を入れ、精油を数滴落として、下からロウソクで温め、蒸気とともに香りを発散させます)があります。これは火を使いますのでお子さまやペットがいるお家では、ロウソクを使わない電気で温めるタイプや細かい霧状に分散させるディフューザーを使うとよいでしょう。 2.入浴 リフレッシュしたい時は少し熱めのお湯で短時間入浴します。リラックスしたい時は少しぬるめのお湯でゆっくりと入浴します。精油の量は普通のバスタブで、3〜6滴。スパイス系のものは少なめに。精油は直接バスタブに落とし、よくかき混ぜてから入浴します。次の人が入る時には3滴を追加します。ひとつかみの自然塩に精油を混ぜると、さっぱりタイプの入浴剤になります。しっとりタイプは、1回分5mlの植物性のオイルやミルクに精油を混ぜます。専門店では、精油を水に混ぜ合わせる為の乳化剤なども扱っています。 注意:夜の入浴は大丈夫ですが、柑橘系の精油が肌に残ったまま日光にあたるとシミや炎症を起こすことがありますので注意して下さい。 3.マッサージ 精油を植物性オイルでうすめてマッサージオイルを作り、マッサージしたりスキンケアに利用します。あまりベトつかず、使用しやすい植物性オイルは、ホホバ油、スウィートアーモンド油です。他にも色々な特徴をもった植物性オイルがありますので、専門店で相談しながらの購入をおすすめします。 4.蒸気吸入 洗面台や洗面器、ボウルなどに熱湯を注ぎ、精油を1、2滴落とします。頭からバスタオルをかぶり、蒸気が逃げないようサウナのような状態にして、5分〜10分位ゆっくり深く蒸気を吸い込みます。この時目は必ず閉じて下さい。起きあがれない病人の場合は、枕元に洗面器、ボウルなどを置くだけでもよいです。アレルギー性鼻炎や喘息の人がはじめて行う時は、短時間からはじめて徐々に時間を延ばしながら行って下さい。 5.手浴・足浴 手首や足首の上まで浸る洗面器やバケツを用意します。熱めのお湯(入浴よりやや高めの温度)を洗面器やバケツに注ぎ、精油を1〜3滴落として手や足を15分位浸します。冬場は、すぐにお湯がぬるくなってしまいますので、熱湯を足しながら行います。精油の香りを楽しみながら、ゆったりとした気分で過ごしましょう。好きな音楽を流しながら行うのもよいですね。 6.簡単な方法 ティッシュ、ハンカチ、枕カバー、ポプリ、カーテン、ジュータンや熱湯を入れたコップに精油を数滴落として香らせるます。オフィスや外出先でも簡単にできます。 鬱の人に接する場合ですが、他人の愛情や思いやりが最大の贈り物です。鬱の人はそのことに感謝しつつも表現できないこともありますし、時として迷惑そうに見える時もあります。とにかく根気よく話を聞いてあげたり、優しく手に触れたり、マッサージすることは、その人を支え力づけます。鬱に人は体を触られることを嫌がる人もいますが、そんな時はこれらのエッセンシャルオイルの香りだけでも、役に立つでしょう。 参考文献 「フレングラント・マインド」 バレリー・アン・ウッド著 フレングランスジャーナル社 「アロマテラピーのための84の精油」 ワンダー・セラー著 フレグランスジャーナル社 |