Hedges 生垣


 塀と言われてすぐに思い浮かぶものは・・・、一般にはコンクリートにブロック、鉄柵などでしょうか。竹や木などはお屋敷、庭園てイメージかな。でも、やっぱり自分で手をかけた庭をやさしく囲むのも、自然の物でって、思いませんか。

 いきなり完璧なる生垣を望んでも、それは予算オーバー間違いなし。 ましてやすでにコンクリートの塀に囲まれ、なおかつその向こうには隣の家が大接近てなぐあいでは大工事になってしまいます。そんな時は、コンクリートの壁をもう一囲みするつもりで始めましょう。出来上がりをイメージしながら、好みの木の組み合わせを楽しんではいかがでしょう。新規に生垣をつくるのも同じ。

 ご近所で新築した家のまわりに、小さな苗木が植えられたのはつい2年ほど前。通りかかる度に、ツゲかな〜、生垣になるまでに何年かかるんだろう、と勝手に心配していました。これが実はピラカンサ。あっという間に大きくなって、今では立派な生垣に変身。別のお宅では、ブロック塀の内側に立派な椿やサザンカなどが植えられていて、冬から春にかけては美しい花が楽しませてくれます。

 けっこうよく用いられているのがカナメモチという木。成長が早く新芽がとても鮮やか、おまけに剪定が容易というのが理由のようです。 春になると真っ赤な葉を出してぐんぐん伸びてる木を見たことありませんか。これはレッドロビンというカナメモチの1種です。
 あくまでも目隠し目的の実用性重視なら、ツゲ、イヌマキ、コニファー、アオキなど常緑の物。ジンチョウゲやツツジなどは低い石積みの塀の上部などに好適。バラやライラックは花の時期に、それは素敵なスクリーンをつくってくれます。うちでも春から秋にかけ、山吹で目隠しと意気込んだのですが・・・枝はあっちへフラフラこっちへユラユラ、おまけに地下茎が伸び放題。ツンツン立った冬の枝は、あきらめるのに十分な理由をくれました。
 その他にもレンギョウ、エニシダ、ユキヤナギ、コデマリ、オオデマリなどは密集性もあり花も可憐です。キョウチクトウは排気ガスなどにも強く、ぐんぐん伸びます。

 目隠しばかりが、実用性ではありません。ちょっとしたことですが、家の西側。夏は西日を和らげ、冬には太陽の日を取り入れるため、落葉樹を選んでみてはいかがでしょう。風よけのことなんかもつい忘れがちですが、風の通りや吹き込む方向に壁をつくると、他の植物を守ってくれます。

 どんな木々も1年に1回それぞれの時期に剪定すれば、後はそれほどの手間はいりません。お宅が観光名所でない限りは。1年中の緑と、季節ごとに咲く花たちにかこまれると何だかほっとします。えっこれも!と言うほどに、いろいろな木々が生垣に利用できるのです。好みと場所を考えて、じっくり選んではいかがですか。