Pruning 剪定


 失敗だ〜と思ったヘアカット、でも2週間もすれば髪は再びのびてきます。しかし、相手が木の場合そう簡単にはいきません。剪定を間違えると、その復活にはかなりの歳月が・・・。我が家の1本の椿が雄弁にその失敗を語っています。チャドクガの総攻撃を受け、ぼろぼろでひょろんとしていたのでバッサリ。あれから2年、未だに元の形には戻っていません。

 実は、ほとんどの木は剪定の必要がありません。もともと自然に生えていたものなのですから当たり前・・でも無理に狭い庭に入れているのですから、限られたスペースにあわせて、形を整えるしかないですよね。梅やバラなどは、特にこまめに手入れをしないと、枝が絡み合いとんでも無いことに。つげ、ドウダンツツジなど、垣根に使われるものは刈り込みによっていつもすっきりと。各種の園芸本に、時期や方法などがそれぞれの植物にあわせて、詳しくのっていますから、切る前にチェックしましょう。

 剪定用の道具選びと手入れもお忘れ無く。切れが悪いものを使うと、つい力に任せて無理に枝を引きちぎったり、折ったりしてしまいがち。傷ついた切り口は、木を弱らせたり、病気の原因になりますからご用心。小型の剪定ばさみは小枝用、ノコギリは太い枝・幹など、刈り込みばさみはその名の通り垣根の刈り込みに。使い終わったら、汚れをふき取って油をさしておきます。

 剪定の一般的ルールのひとつは、つぼみが 枝をはさんで平行についている場合は、垂直に枝を切る。つぼみが交互についている時には、斜めに切り落とします。枯れた枝はそのままにせず、切り取りましょう。無駄なエネルギー消費で木を弱らせたり、病気を運び込んだりします。

 果実などの木々は、それぞれにあわせたケアが必要です。木によっては、春の枝、夏の枝、秋の枝があり、その中のこの枝に実がなります!なんて細かな指定のあるものもあります。「うちの木はちっとも実をつけない 」なんて思ってて、じつは実のなる枝を知らずに剪定してませんか。それに実がなるからには、まず花が咲くのですが、剪定時期が冬であることが多い・・つまりまだつぼみがないときに枝を切り落とす作業をしているわけで、これまた間違えると花がつかない、もちろん実も言うことになります。放任できるものなら、その方が楽なんて思ったりもしますが、手が届かないところにおいしそうな果実、なんてもっと悔しいから、やっぱり手入れしましょ。

 冬場の剪定は、慣れないと何をしているのかわからないと言うのが正直な感想。というのも、葉のないツンツンした枝を切るときに、春以降のあのフサフサ葉をつけた姿が全く浮かばないからです。例えば、うちにある梅。冬の枝を眺めつつ、「こんなもんかな〜、結構いい形」なんて満足して春を迎えると、何だこりゃ!なんてもう毎年恒例。春から秋にかけじっくりと葉ぶり枝ぶりを観察しつつ、冬を迎えるのですが なかなか・・。庭の片隅からは、強引に切り詰めたライラックの木が、切る前に調べてよね〜と語りかけています。