Shade 日陰


 たとえ一日中、充分な日当たりがなくても、魅力的な庭造りは出来ます。半日陰や完全な日陰で育つ植物は、それなりに結構あるんです。あらためて、そんな植物をガーデンブックで探してみてください。

 ご多分に漏れず、我が家の庭もすべての場所に充分な日当たりがあるわけではありません。一般的住宅事情と同じで、庭の三方は住宅に囲まれて太陽がさえぎいられています。それに加え、庭に植えた木が生長し、また陽をさえぎる。冬は日溜まりを探すのが大変、てな具合。

 日照時間がきわめて少ない塀ぎわの場所には、アオキ、ヤツデなど緑を絶やさないものがあります。そのあい間に、春先いっせいに咲き誇る椿や、秋には美しい紅葉を見せてくれるモミジが季節ごとに彩りを添えてくれます。しかし、一年のほとんどの期間はイキイキした緑が大活躍。古いコンクリートの塀を目隠ししてくれたり、通り過ぎる風を冷やしてくれたり・・。さらにそれらの木々の足下には、フォスタス、ストロベリー・ゼラニューム、シダなど、日陰の中の日陰も大丈夫な植物が。下草になるこれらの植物たちは、楚々とした花をつけ、さりげなく色を加えてくれます。適度なグランド・カバーにもなり、花期も長いような気がします。
 芝生は無理だけど、何かしらの緑が欲しい場所におすすめなのが、玉竜という品種。成長はゆっくりですが、濃い緑で、日陰もOK。昔は土止めにも使われたというほど丈夫。ちょっと和風な感じですが、上手く使いこなすと、いい味だします。

 どんなに頑張っても、日当たり・乾燥大好きの植物は、日陰でジメなんて場所では、後悔の連続ばかり。ひょろひょろと頼りげなく、病気がちで虫もつきやすい。とどのつまりが枯れちゃった・・・。え〜いもうやめだ!とやけになったりしたら、もともこもない。ついでにこういう場所では、虫も大量発生。ゲジゲジ、ナメクジ、カタツムリ。少しでも数を減らす為に、えさや住みかになる落ち葉等のお掃除もまめにしましょう。

 古い庭園や料亭の庭、うっそうとしたお寺の庭なんかにも、ヒントはあります。いつも日溜まりで鮮やかに咲く花とはまた違って、深い緑の草木は落ち着きと涼やかな空気を運んでくれます。あきらめずに、庭造りしてください。