素材の特徴を理解して
自分に合った掛け布団を選ぼう



前回は究極の掛け布団素材「羽毛」を中心に掛け布団に大切な条件と人間の体の関係をお話してきましたが、今回は布団に使用される各素材の特徴とその手入れ方法がテーマ。各素材の特徴と手入れ法を理解して、現在、使用中の掛け布団を正しく手入れ、これから掛け布団を購入する際の目安にしてください。
真綿羽毛
ソフトな感触とナチュラルな天然素材のかもしだす気持ち良さが魅力。吸水性にすぐれているので、布団の素材としては古くから好まれてきました。が、保温性についてはやや劣り、重いというマイナス面も。また吸水性が優れている分、水分をため込みやすい短所もあり、マメに天日干しをすることが大切です。毎日3時間程度の天日干しをするようにしましょう。 吸水性はもちろん、保温性も高く、冬温かく、夏涼しいという天然素材ならではの利点から掛け布団には最適の素材。ときどき、羽毛布団の下に毛布を敷く人がいますが、それは間違い。羽毛は体にフィットするのが特徴なので、冬場2枚重ねにする際も、布団の上に毛布をかぶせるのが基本です。手入れは1時間程度の日陰干しを。
合成繊維羊毛
軽めの布団が好みの人にはおススメ。ただし、吸水性、保温性ともに他の素材より劣るという欠点があります。その分、放湿性は高いので手入れの面では簡単。2〜3日に1度程度、1時間前後、天日干しを。 保温性の面では羽毛にひけをとらない優良素材。冬場に人気の高い素材です。吸水性についても羽毛ほどではないものの、かなりの高得点がつけられます。手入れは1〜2時間程度の日陰干しが基本。

どんな素材の掛け布団でも、手入れの基本は「干す」こと。1平方メートル中、平均50万匹いると言われるダニ対策のためにもマメに干すことが大切です。基本は素材に合わせて天日、または陰干しをした後、取り込む際に軽く叩いてダニのふんや死骸を落とすこと。余力があれば、その後に掃除機で念入りに吸い取るとなおいいでしょう。この手入れでダニはもちろん、吸い取った汗等の水分も蒸発されて、本来の吸水性&保温性が取り戻せます。
 布団を干す時間ですが、できることなら午前10時〜午後2時がベスト。この時間帯は年間を通じて太陽光線が強いうえに、午後2時を過ぎると一気に湿度が上がります。できることなら午後3時までには取り込めるといいでしょう。といっても働いている場合、この時間帯に布団を干すのは無理。そういう場合は、布団乾燥機を利用しましょう。国民生活センターの調査によると、布団乾燥機を使用した場合、掛け布団が十分乾燥するのに47〜90分を要しました。布団乾燥機を使えば、毎日のお手入れも簡単で便利です。是非、有効に利用して。
 また押入れに仕舞う際は、起きてすぐより朝食を取った後などに。押入れ内と室内の温度差は夏でも3度、冬なら6度もあります。当然のことながらその湿気はかなりのもの。起きて少しの間、空気に触れるだけで布団にたまった湿気は多少放出されます。また、押入れにすのこをひいたり、除湿棒を備えたり、折入れ内の除湿を心掛けることも大切です。
 最後にクリーニングによる「ふとんのまる洗い」について。水と洗剤を使用するので干すだけでは落ちない汚れも落とすことができます。もちろん、ダニ退治の効果も大。料金は綿、合成素材で3500円程度、羊毛で4000円程度、羽毛では6000円程度かかります(いずれも白羊社調べ)。かなり高額ですが、季節に1度、または半年に1度程度しておけば、かなり清潔に保てる方法です。



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