美容効果で絶賛中の「甘酒(あまさけ)」で暑気払い

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甘酒(あまさけ)

関西の猛暑では、欠かせない、懐かし~い生姜味の「ひやしあめ」があります。
これに匹敵する関東の飲み物が、「甘酒」でしょうか。江戸時代には、暑気払いとして重宝されていたようです。

辛口の日本酒の蔵本、八海山が、米麹のみで優しい甘さを醸し出して作り上げている、「あまさけ」に、はまっています。お砂糖は、不使用。べた甘では無いところが、「甘酒」=冬場の飲み物のイメージを払拭。
外出先から戻ったら、キリリと冷やしておいた「あまさけ」にギューとおろし生姜を一絞り。後味もスッキリ、夏バテ気味のカラダから抜けない暑さを除去。パワ~チャージです。
ノンアルコール、保存料は無添加。お酒が苦手な方でも、小さなお子様からお年寄りまで、いつでも飲めるのは、ウレシイ限りです。カロリーは、約100kal/100gと控えめ。

麹—消化の促進効果がある発酵食品—
一般的には米麹

米のデンプンを糖化して飴(アメ)を作り、その糖分を発酵させて酢や酒を造る。その発酵のとき活躍するのが麹。
昔は中国の古医書に「米や麦をつき砕いて茹で汁などで団子にし、楮葉に包んで風の当たるところに49日かけておけばできあがる」とあるように、自然の発酵菌で長時間かけて作っていた。このように団子状のものと、日本の麹のようにばらばらの米を発酵させたものと2種類ある。
作用別の分類では、ここで述べているようにデンプンを発酵させる力の強い麹で酢や酒を造り、一方タンパク質を発酵させるに適した麹では味噌やチーズを造る。

古医書に「昔の人は麹を用いるのに多くは酒造りに使った。後になって医者が神麹を造りもっぱら薬として用いた」とあるように、薬としての麹は一般の麹とはすこし異なる。
薬には必ずある種の信仰、神仙思想などがともなうから、「諸神、聚会の日にこれを造る」とあり、ここから薬としての麹を神麹(しんきく)という。
(Wellba 医食同源ア・ラ・カルト 松柏堂医院院長 中村 篤彦)

 

生姜—医食同源の代表格—
上半身の水の滞りをさばく

世界各地で食用に
もともと熱帯地方の原産種。世界各地で広く栽培され、日本でも二千年以上前から栽培されていたらしい。「魏志倭人伝」にも登場しています。西洋でも古くからジンジャーといい、ジンジャーエールのような飲料として使われ、また胃腸のクスリとしても用いられてきました。

あまりにいろいろな処方に入っているので効能を一口で言うのは難しいですが、風邪くすり、胃くすり、漢方的に言うと上半身の水の滞りをさばくといえます。
(Wellba 医食同源ア・ラ・カルト 松柏堂医院院長 中村 篤彦)

米麹の期待される3つの効果
1.美白・美肌(クスミやシミのない肌)
2.豊富なビタミンB群とアミノ酸の宝庫(代謝を促進・疲労回復)
3.腸内環境を改善(便秘を解消)