サンフランシスコのイタリー食材店

コロンバス通り一帯はイタリア料理のレストランやカフェがずらりと軒を並べる

「イタリア」と聞いて想像するものといえば、旧跡、オペラ、ファッション、そしてパスタ。そしてパスタなどイタリア料理にかかせないのがオリーブオイル。

トマトの効用とあわせて、オリーブオイルの健康に対する恩恵がよくニュースや新聞記事になる。要するに、オリーブオイルは体によいと言う記事だ。
一価不飽和脂肪酸や酸化を防ぐビタミンEを多く含んでいて、LDL(悪玉コレステロール)を低下させ、HDL(善玉コレステロール)を高めるから、心臓にある冠状動脈などの動脈硬化を防ぎ、心疾患の予防になるとか。また、糖尿病を予防したり、胃炎や潰瘍によい効果をもち、胆汁や膵臓ホルモンを活性化するために、胆石形成を予防することにもなるという。

さらには、結腸癌、皮膚癌、乳癌などの発生率を低下させるといった結果もでているようだ。
カロリーから言うとほかの脂肪と同じだが、体から代謝されやすいために、体重コントロールに役立つという報告もある。全くたのもしい効能ばかりだ。

オリーブオイルは、その作り方によって、エクストラ・ヴァージン(一番絞り:オリーブから非熱で最初に絞り出したオイル)、ヴァージン(二番絞り)、ピュア(一部精製したオイル)、エクストラ・ライト(ほとんどを精製したオイル)に分類されるらしい。
この中でも特に体にいいのが、エクストラ・ヴァージンオイルのようだ。ただ、体にいいからといっても、これは濃厚でオリーブの香りが強いので日本料理には不向きで、毎日使うには無理があるかもしれない。

でも軽いヴァージンやピュアだったら、サラダなどにもよくあって毎日でも口にすることができるだろう。昨今、体にいいと言われるものがたくさんあるが、オリーブオイルもそのバラエティのなかにひとつ加えてみてはどうだろう。

ダウンタウンの北に位置して、フィッシャーマンズワーフに向かって北西方向に真っ直ぐ伸びたコロンバス通り一帯は、"Little Italy"と呼ばれているエリアだ。
イタリア料理のレストランやカフェがずらりと軒を並べ、イタリアのワインや食材を豊富に並べて販売する店などがある。ホテルから歩いていける距離にあるために、観光客の姿も多い。

サンフランシスコを訪ねる際には、是非、このリトルイタリーに足を運んでみてほしい。フィッシャーマンズワーフを訪ねたあと、ホテルへの帰り道、このコロンバス通りをダウンタウンに向かって歩いてみよう。歩くのに疲れたら、カフェに入って寛ぐのもいいだろう。
イタリア料理の食材店に入って、天井からぶら下がっているハムやサラミ、ガーリックを眺めたり、ケースに所狭しと積み上げられた様々なチーズなどをひとつひとつ見比べてみるのも、結構楽しいかもしれない。それに、棚に並んだいくつものオリーブオイルのなかから、「体にいい」お土産を選んでみるのも乙かも。

(2005/04)
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