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きのこ。サンフランシスコレポート

ライフスタイル  No.08

きのこの季節がやってきた。この時期、スーパーの棚に並ぶ"きのこ"の種類は一段と増え、しかも通常よりも値段がぐっと下がる。旬なので美味しいうえに、手に入れ易いから嬉しい限りだ。アジア系のスーパーはもちろん、西欧系でもグルメ風のスーパーに行けば、ホワイトマッシュルームやブラウンマッシュルームといった定番のきのこだけでなく、えのきや椎茸、ひらたけ、エリンギ、なめたけ、ポートベロマッシュルーム、ポルチーニマッシュルーム、マツタケなどがずらりと並んでいたりする。

きのこは食物繊維に富んでいて便通を整えてくれるし、カロリーが低くて、しかも蛋白質や脂肪代謝を促すビタミンやミネラルも豊富とか。おまけに、動脈硬化や生活習慣病を予防し老化予防になるほか、骨粗鬆症の予防にもなるらしい。体によいこんなきのこは、味、香りと合わせてまさに多芸といえる。レストランだけでなく家庭でも、人気のある食材としてその需要が種類の幅広さとともにどんどん増えてきているのもそんな理由からだろうか。

ホワイトマッシュルームを別にして、日本でよく使われるきのこのうちで、カリフォルニア料理のなかに一番馴染んで使われているのは椎茸。Shiitakeという名前で売られているし、レストランのメニューの説明書きにもShiitakeマッシュルームと書かれている。そのままグリルして食べたり、ライスや卵に混ぜ込んだり、肉魚に掛けるソースに使ったり、おまけに、火を通さない生椎茸をレタスやキュウリ、トマトと同じ感覚で野菜サラダのなかに入れて食べたりもする。サラダの材料にしてしまうなんて、こちらならではの使い方かもしれない。

ところで、きのこと言えば、誤って野生の毒きのこを食して病院にかつぎこまれるというニュースが、日本と同じように毎年こちらでも流れる。最悪の場合には、臓器移植を余儀なくされたり、亡くなったりするケースまであるようだ。
どうも専門家の話によれば、ヨーロッパや東南アジアでは食用きのこの一種が、このあたりで生えている毒きのこに外見がとてもよく似ているのだそうだ。そのために悲惨なニュースになることがあるとか。ゴールデンゲート・パークなどで木々に囲まれた池のほとりや小道を散歩していると、様々な種類のきのこを目にする。新鮮で美味しそうなきのこが野生に生えているのを見れば、取って帰って食べてみたいという衝動にかられてしまうものかもしれない。でも正確な知識なしできのこを判断するのは危険だということを忘れたくない。

とにかく、きのこ狩りは専門家に任せることにして、体によくて美味しいきのこを、この時期こそ、いろいろ取り混ぜて食べてみたい。

(2005/10)

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