1.あけび(木通・山女)—気も血も水も通りやすくなる—

みそ炒めで酒の肴にも

あけび

日本中の雑木林に自生する、蔓性の木本植物。他の樹木にからまっていることが多いが、下から見上げると紫色のもこもこっとした感じの花や、特に秋になり実をつければ誰にでもわかる。学名はAkebiaquinata(5つの葉)とAkebiatrifoliata(3つの葉)とあるように、手掌状にちょうど五枚の五葉のアケビと、三葉のミツバアケビがあり、両者のアイノコのゴヨウアケビもあります。このゴヨウアケビはやはり五葉のアケビですが、葉の形が三葉アケビの影響を受けて丸形です。
つまりゴヨウアケビは五葉のアケビからは葉の数を、三葉のアケビからは葉の形を継いでいるのです。自然には4:4:2くらいの割合であります。同じアケビをとして利用されますが、つるを編んでカゴや椅子をつくるのに利用するのはミツバアケビの方だそうです。そんなことは知らず、畑の隣の雑木林のアケビをとってきて、水洗いしてからくるくると円盤状にまいて花ビン敷にしたりして利用しています。

花はそれぞれ淡紅色、黒紫色、暗紫色で、秋になればどれも小さなバナナ状の果実をつけます。熟すると割れて甘いゼリー状の半透明の果肉がみえます。子供のころ林の中で食べた記憶のある方も多いはず。最近ではスーパーでも売ってますね。
木通、通草、山女、いずれも和名では「あけび」と呼びますが、これは果実が開裂する「開け実」からきたといわれます。ついでにどうして山女と書いたかといえばその開裂した姿が××に似ているから。「山のあけびは何見て割れた下の松茸見て割れた」というわけです。失礼しました。食用には果肉の他にも果皮もゆでてからみそ炒めなどにして酒のサカナに。若葉も木の芽漬けに入っています。

利尿作用が強い

さて漢方薬としては中国では果実を八月札(はちがつさつ)といい種子を薬として用いることもあるようですが、一般には、木通として蔓そのものをカットして使います。蔓を切って片方から吹くと向こうの断端へ空気が通るので「木通」という、とあります。つまり気も土も水も通りやすくするというわけです。同じ蔓性のオオツヅラフジなどと同様、利尿作用が強く、膀胱炎などに使われる方剤に入ります。熱さましの作用としては皮膚科のくすりに、婦人科的には生理不順に、また催乳作用もあります。民間的には、利尿を期待してキササゲと一緒に煎じて服用することもあります。

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医食同源ア・ラ・カルト項目一覧
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