| ●アロマセラピーでお馴染み |
| ヨーロッパの古代から、薬草として栽培されていたカモミール。アロマテ |
| ラピーやハーブに詳しい人は、ローマンカモミールとジャーマンカモミール |
| など使い分けをしているでしょう。 |
| 菊科の二年草で春から夏に2.5cmほどの、中心部は黄色の筒状花。周辺に |
| 白い舌状花がとりまく、誰が見ても一目でああ菊だとわかります。 |
| 江戸時代の前半にはオランダから日本に紹介さ |
 |
| れ、栽培されました。発音は、カミルレ、又はカ |
| ミーユよいうべきところ、「遠西医方名物考」と |
| いう本でカミッレと音訳されたため、日本名はカ |
| ミツレです。英語ではカモマイル。前述のように |
| ハーブやアロマの世界ではカモミールの方が親し |
| い。このものは、漢方処方に組み入れられてはい |
| ないので、漢方というわけではありませんが、食 |
| 用の菊花、薬用の苦菊花、漢方処方にある施覆花 |
| (せんぷくか;ぐるりと舌状花がとりまいている形、オグルマとも)、紅 |
| 花など重要な漢方薬とよく似ている一連の菊科の花ですので今回紹介しま |
| す。ついでにムシヨケギク(除虫菊)も一見区別ができません。先日瀬戸 |
| 内の岡山で除虫菊をいまだに栽培している業者と連絡しましたが、見学は |
| まだしてません。 |
|
| ●ギリシャ本草にも |
| 遠くギリシャ本草には「カモミールオイルはあらゆる傷みを除き、四肢の |
| 疲れを癒し、緊張しているものを弛緩させ、堅くなっているものを柔らかく |
| する。一切の秘結を散じ、厚いものを薄くする」とあります。 |
| 西洋由来のハーブも記述は東洋の漢方とそっくりで、ニュアンスの差こそ |
| あれ施覆花や紅花の薬効と同じです。花を乾燥して煎じたり、精油をしぼっ |
| て使います。 |
| 香りが高く、すっきりさせる作用がつよい為、マッサージオイル、浴剤に |
| 適しています。特に生理や出産のときの女性の緊張や傷みに最適。香りをい |
| かして、香りランプにカモミール精油をたらしておけば子供の夜啼きによ |
| い。湿布としても傷や湿疹に多用されましたが、後、アズレンという成分が |
| 抽出され(特にジャーマンカモミールに多い)アズノール軟膏として、今で |
| も皮膚科で湿疹によく使われます。飲む方では上述のような慢性的な痛みな |
| どの他に、含嗽剤として歯痛、口内炎にとてもよく効きます。欧州の人たち |
| はカモミールを摘んできて自宅で乾燥し、香り豊かなティーとして、熱さま |
| しの風邪くすりとして常用しているといいます。香料としてもリキュールな |
| どのお酒やシャンプーリンス液などに使われます。 |
| エッセンシャルオイル |