医食同源アラカルト

茄子(ナス)・蔕(へた)
-多収穫の便利な野菜-

●ウィークエンド農業に最適
 夏野菜の代表。 函南の農園でも、無農薬・無化学肥料で、まずまちがいなく
毎年たくさん収穫出来るのがナスです。トマト¥などは、赤づくと目立つ為かお
いしい為か、昆虫に吸われ、そこからすぐ腐るし、烏(カラス、山鳩?)のクチ
バシでエグられたらおしまい。それに対してナスは、目立たない色だし生ではま
ナシでエグられたらおしまい。それに対してナスは、目立たない色だし生ではま
にならない。ウィークエンド農業に最も適した夏野菜なのです。
ナス  ナスの原産国はインド。古書によれば中国、
日本にも1500年前には伝わっていたようで
す。ペルシャ、地中海を経てヨーロッパへ伝
わったのはもうすこし後ですが、現在では世界
中で各種のナスが食べられています。
色の白い「タマゴナス」、緑色の「アオナ
ス」があるようですが、私共がふだん食べるナ
スは形の大小、細太はいろいろありますが、色は、濃紺、つやつやしてなんとも
よい色ですネ。ナス紺といって、戦前流行した色のようです。この深い濃紺色は
アントシアンという色素の一種のナスニン。ナスニンは太陽光ではじめてあのよ
うに発色するので、ぬか漬けには鉄釘などいれましたネ。今やっている方いるか
な?ぬか漬け自体が家庭ではやりにくい時代ですからねー。
 どうやって食べても私は好きですが、たまのぜいたくなら、京都のちょっとし
た所で食べる「加茂ナスの田楽」、スプーンでほじっている時って、幸せだ
なー。相好が崩れほっぺたが落ちる状態にいる自分がわかる。
 さて薬としては、漢方薬の処方に組み入れることはないようで、もっぱら民間
薬的に古くから使われていました。特にヘタの部分を、黒焼きにして歯槽膿漏や
口内炎、歯痛、その他毒消しに使われます。そういえば、華岡青州が乳癌の手術
をするときの麻酔薬として使った「朝鮮朝顔」も、ナス科の植物です。
 「親の意見としてナスビの花は百に一つも無駄のない」といわれるほど、食用
から薬用、実・花・ヘタまで使われるナスビですが、この諺の由来は、花が咲い
た分だけ残らず実をつけるナスの性質からきているそうで、ほんとに多収穫の便
利な野菜です。



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