医食同源アラカルト

梅、烏梅(ウバイ)
-毎日食べるのは健康の秘訣-

●梅といえば梅干し
 今年も暖冬で、畑の梅の木は一月下旬には白い花を咲かせました。梅の実はこ
のところ一年おきに豊作なのですが、今年の梅雨時が楽しみです。
 梅は、原産は中国南部のようで、はやくも紀元前5〜6世紀には、アンズやモモ
と同じく栽培されていたようです。一説には日本の九州の一部にもともと原種が
あったともいわれます。ウメという発音の由来は、中国で「梅」を「メイ」とい
いますが、「ゥンメイ」と聞こえるので「ウメ」になったのでしょう。「馬」を
中国では「マー」といいますが、やはり「ゥンマー」と聞こえるので「ウマ」と
呼ぶようになったのと同じです。牟女(ムメ)とか宇女(ウメ)とか表記されて
いました。
 梅といえば梅干し。毎日たべるのは健康の秘訣、
塩分を気にしたってしょっぱくない梅干しなんて梅
干しじゃない!風邪にはこの梅干しをお湯に溶いて飲
んでもいいし、黒くなるまで焼いてからお湯に溶い
てもいい。この黒焼きをゴマ油で練って皮膚のおで
きにつけます。頭痛には梅干しを両コメカミに貼る。「梅干し婆さん」の由来?
今の若い人には通じないかな.....。
●薫蒸すれば漢方薬
 ウメは青いうちは食べるな、というのは御承知のようにアミグダリンという猛
毒の青酸化合物があるから。この物質には制癌作用があるといわれアメリカでは
抗癌剤として話題になったこともあります。
 青い梅といえば私たちはやはり梅酒づくりですね。梅干しも作ってほしいです
が、梅酒はもっと簡単ですから若い人達はお母さんやお祖母さんに今のうちに
習っておきましょう。ノンアルコールの砂糖漬けもそのエキスは夏まけにはとて
もよく効きます。梅肉エキスは、青梅をすりつぶし、その汁を加熱して(本来は
天日で)濃縮したものです。梅肉膏といわれ、江戸時代につくられたもので、日
本独特の民間薬で、気つけ薬として使われたようです。今では料理のスパイスと
して、あえものなどに広く使われています。
 漢方薬としては烏梅といいますが、梅を真っ黒(烏色)になるまで薫蒸(ス
モーク)したものなのでその名があります。滞った気を巡らし、熱をさまし、強
心作用、さらにはさっき少し述べた制癌作用まであると古書に書いてあります。
処方としては「烏梅丸」が有名で、これは虫下しです。



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