17.ウコン(欝金・姜黄・ターメリック)—気分の鬱を開く黄金色の薬—

カレー粉の主役、ターメリック

熱帯アジア原産で、インドのアユールヴェーダ医学でよく使われる生薬。ヒンドゥーの結婚式では、花嫁はウコンをすり潰したものを身体中に塗る。またウコンを噛んで家の回りに黄色い唾を吐くという習慣もあります。居住者を悪霊から守る為であるといいます。口腔内の粘り気をとる清涼剤として歌手がよく噛む。煎じくすりとしてはコショウやニッケイやハチミツと煎じて風邪や咳に用いる、等々。

一見、生姜(ショーガ)と区別がつかないショーガ科のウコンは、上記のようにインド伝来で中国に伝わりました。ウコンが中国の医学書に登場するのは生姜よりも数百年後のことで、薬としては生姜ほど有名ではありません。ウコンというインド系の外来語の音を、そのまま漢字で表記して鬱金、ですから宇金とか郁金とも書きます。鬱金とは、ウコンの薬能が「血中の気剤」といわれて、気鬱を開くという意味があり、「気分の鬱を開く黄金色の薬」という意味も兼ねた音訳なのです。

日本でいうウコンの原植物は中国でいう姜黄(黄色いショーガ)のことで、中国でいうウコンとは別種といわれたり、諸説ですが、いずれもショーガ科の兄弟同士で、薬効もそんなに違いません。
普通の生姜と最も違うのは何といってもその色。乾燥して粉末にしたものは、カレー粉の主役、ターメリックです。あのカレーの黄金色の主役が、ウコンのクルクミンという色素なのです。日本でも平安時代には、綿布の染色に使っていましたし、後にはタクアンの着色にも。

日本での栽培は江戸時代に沖縄や九州南部で始まったようです。アニマルファームでも沖縄みやげのウコンを植えてみました。暖地の植物園などで見るウコンは、葉だけでも1メートル以上ある大きなものですが、アニマルファームではそれほど大きくなりません。それでもその根茎を刻んで、焼酎につけたウコン酒は、あざやかな黄色となり、チビチビやってます。まあ梅酒のように口当たりのよい薬用酒ではありませんが。何か肝臓の特効薬のように言われてウコンブームがあり、飛びついた方も多かったようですが、家庭ではウコン酒として毎日おチョコ一杯やるのがよいでしょう。
薬としては、胸や腹の脹り病み、生理痛等々に用いる処方に配合されます。

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