一病息災。病気との上手なつきあい方。


24.あなたの寿命はのびるのか?

最近こんな疫学研究がとりあげられ一部の話題になっています。簡単にいえば、健康や病気に
関心が深く、検診やドッグをきちんと受け、血圧、コレステロ−ルその他必要な処置、服薬、
指導を受けている方々が100人。もう一つの別の100人のグル−プは、ドッグは受けない、
薬は服まない、要するに医療機関には生涯通してあまりお世話にならない、なりたくない人達。
それでそれぞれの100人を長期にわたり追跡調査したところ、寿命の平均がどちらが長かったかというと、
研究をした人達も含めて、驚いたことには、後者の野放図グル−プの方が長命だったし、
生活の質もずっと上だったのです。
そもそも、血圧は140で降圧剤を使った方がよいのか、180ではじめて降圧剤を使った方がよいのか
、といった研究をしている研究者たちは、野放図グル−プははじめから寿命が短いという
前提でやってるわけで、もし、こんな研究に少しの真実でもあればメシの喰いあげです。
また製薬会社がそうした研究をバックアップしている以上、製薬会社の望みは、国民がくまなく
全員が「わが社の薬」を服用することですから、140でも薬を使った方がよいという方向に、
即ち、「薬を服用した方がいいよ」と言われる人々の範囲を広くとる方向に結果が傾くのは
当然です。ですから健康管理とか早期発見とか早期予防とか、コトバに惑わされているうちに、
国民のほとんどが、降圧剤、コレステロ−ルの薬を筆頭に何かしら薬を服み、骨粗鬆症といわれては
あわてて牛乳を飲み出し、といった具合に一億総ナントカになっていくわけです。
で、この研究の画期的なことは、ここ数十年で先進国の世界で常識となってきた「慢性病のコ
ントロ−ルは薬でできる」、「成人病は薬で防げる、予防できる」、「それらは長命につながる」
といった、 現代医療を支える柱とも根ともいえるお題目が、そしてそのお題目の上に行われ
てきた健康指導、健康管理が、そもそもナンセンスだったのではないかという、あまりにも根本
的な疑問を提出したことにあります。
こういう研究は、絶対に医学界が認めませんから主流にはなりません。認めたらいまの医学の
ほとんどは崩壊し、医者のほとんどが失業し、製薬会社のほとんどが潰れるからです。
 けれども、頭を冷やして考えてみれば、思いを巡らせてみれば、この意外 な研究結果に当惑し
た研究者たちが考えた如く、どうも、病気や寿命のこと を気にしすぎる人々は抵抗力(免疫力)
が低下するのではないか、という疑 念は、棄てがたい実感のような気がするのです。
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