| 最近こんな疫学研究がとりあげられ一部の話題になっています。簡単にいえば、健康や病気に |
| 関心が深く、検診やドッグをきちんと受け、血圧、コレステロ−ルその他必要な処置、服薬、 |
| 指導を受けている方々が100人。もう一つの別の100人のグル−プは、ドッグは受けない、 |
| 薬は服まない、要するに医療機関には生涯通してあまりお世話にならない、なりたくない人達。 |
| それでそれぞれの100人を長期にわたり追跡調査したところ、寿命の平均がどちらが長かったかというと、 |
| 研究をした人達も含めて、驚いたことには、後者の野放図グル−プの方が長命だったし、 |
| 生活の質もずっと上だったのです。 |
| そもそも、血圧は140で降圧剤を使った方がよいのか、180ではじめて降圧剤を使った方がよいのか |
| 、といった研究をしている研究者たちは、野放図グル−プははじめから寿命が短いという |
| 前提でやってるわけで、もし、こんな研究に少しの真実でもあればメシの喰いあげです。 |
| また製薬会社がそうした研究をバックアップしている以上、製薬会社の望みは、国民がくまなく |
| 全員が「わが社の薬」を服用することですから、140でも薬を使った方がよいという方向に、 |
| 即ち、「薬を服用した方がいいよ」と言われる人々の範囲を広くとる方向に結果が傾くのは |
| 当然です。ですから健康管理とか早期発見とか早期予防とか、コトバに惑わされているうちに、 |
| 国民のほとんどが、降圧剤、コレステロ−ルの薬を筆頭に何かしら薬を服み、骨粗鬆症といわれては |
| あわてて牛乳を飲み出し、といった具合に一億総ナントカになっていくわけです。 |
| で、この研究の画期的なことは、ここ数十年で先進国の世界で常識となってきた「慢性病のコ |
| ントロ−ルは薬でできる」、「成人病は薬で防げる、予防できる」、「それらは長命につながる」 |
| といった、 現代医療を支える柱とも根ともいえるお題目が、そしてそのお題目の上に行われ |
| てきた健康指導、健康管理が、そもそもナンセンスだったのではないかという、あまりにも根本 |
| 的な疑問を提出したことにあります。 |
| こういう研究は、絶対に医学界が認めませんから主流にはなりません。認めたらいまの医学の |
| ほとんどは崩壊し、医者のほとんどが失業し、製薬会社のほとんどが潰れるからです。 |
| けれども、頭を冷やして考えてみれば、思いを巡らせてみれば、この意外 な研究結果に当惑し |
| た研究者たちが考えた如く、どうも、病気や寿命のこと を気にしすぎる人々は抵抗力(免疫力) |
| が低下するのではないか、という疑 念は、棄てがたい実感のような気がするのです。 |