| 前回は、自分の健康に気をつけ、服薬したり、ジョギングしたり、禁煙し たり、節酒したりしている |
| 人々の方が、身体や健康に無頓着で野放図の人々(つまり健康雑誌・健康番組はみない、 |
| 私ども医療機関での指導は受けない、ドッグは勿論受けない人々)の方が元気で長命である、 |
| という驚くべき調査 結果をお伝えしました。勿論、無作為に選んで研究したので、もともと後者は |
| 元気で病気知らずの人々だった、のではありません。 |
| この研究結果をみて、嘘だ、でたらめだと製薬メ−カ−を筆頭にした現代 医療を担っている人々のほとんどが |
| 無視することはわかりきったこととして、私たちはどんなことを考えなくてはいけないでしょうか。 |
| 現代における、医療、医学、健康、健康観、健康産業,etc、あらゆる問題 性を含んでいますから、 |
| 実に様々なことが考えられます。 |
| なかでも一番大きな問題は、病気や外傷は医者の勝手で増やせないけれど も、『病気の予防』 |
| は、医者でも製薬メ−カ−でも牛乳メ−カ−でも「創り だす」ことができるということでしょう。 |
| 消費者たる患者さんは、具合わる いことが起こらなければ病院に行かないし、薬も服まない。けれ |
| ども薬や牛 乳や健康食品のメ−カ−は、具合わるい人々だけでは消費が伸びないから、 「よりよく |
| なる為に」、「病気にならない為に」、「服んでおかないと病気 になるよ」という宣伝をくりかえ |
| します。経済用語でいう「需要を創出」することはいくらでもできるのです。そして、疑り深い |
| 人々には、医者が科学的と称して、コレステロ−ルや血圧を数字であらわし、こうした宣伝の尻馬 |
| に乗ります。医者、医学者が業界の利益のためには、自分の栄達のためには どんなに盲目になる |
| か、そのためにエイズになった不幸な人々もいる、といったことを新聞記事で何度読んでも自分の |
| こととは結びつかない。 |
| こうして、ほんとに予防を必要とする高血圧の患者さん1人に対して、 10倍〜100倍の人々が降 |
| 圧剤を服用しています。 |
| どうして寿命が延びたのか、冷静にその理由を考える時期がきている。ほ んとに医薬が国民ひと |
| りひとりにゆきわたったためだったか? 予防医学、 成人病検診が寿命の延びにほんとに貢献してい |
| るのかどうか。たとえば25 年まえ、「男性は胃癌よりも肺癌が、女性は子宮癌よりも乳癌がトッ |
| プにな るでしょう、食生活のアメリカ化がこのまま進めば」と予測されていました。どうですか。 |
| そのとうりになりました。食生活はこんなにはっきりと癌に影響しているのに、薬や検診はなんと |
| 無力だったか。検診、予防、服薬のす め、こうした医療の姿を冷静にみなおす時がもうきています。 |