| ●24時間血圧 |
| 血圧がなにか健康状態を表現しており、特にその人の生命予後を決定す 重要な数字であると、 |
| 徹底的に教育した製薬メ−カ−と研究者たち。教育された医師とみなさん。こんな特異な国は日本 |
| だけです。降圧剤をこんなに多くの医者が安直に投与し、多くの人が喜々として服用しているのも |
| 日本だけです。 |
| 前にお話したように、血圧は日本の国民病となりましたが、予想通り、心配していた通り、24 |
| 時間血圧計が登場しました。 |
| 私は、ほんとに治療したり経過を見ていなければいけない高血圧は現在の高血圧患者(降圧剤服 |
| 用患者)の100人に1人もいないくらいだと思いますが、何しろ国民の血圧の平均が10下がる |
| と国民の平均寿命はこれだけ伸びるといった、どう考えても目茶苦茶な出鱈目なことを発表する研 |
| 究者が居て、それをそのまま新聞に書く大新聞の大バカ科学記者が居る日本のことですから、24 |
| 時間血圧計を国民全部につけて看視することこそ医者の責任だ と誰もが思ってしまいます。死ぬ |
| ときのスパゲッティ症候群はもうやめてくれ、ゆっくり死なせてくれという世論はようやく市民権 |
| を獲得しつつありますが、24時間血圧計的発想は、生きてるうちから皆さんをスパゲッティ症候 |
| 群にすることです。国民のブロイラ−化。「私の身長と体重と知能指数と血圧はこれこれです」と |
| 書いたゼッケンを貼りつけて、生きている、生かされている私たちの姿です。何でこんなことにな |
| らなければならないの? 医者や医療はおせっかいし過ぎじゃないの? |
| ところで24時間血圧測定をやってきた患者さんがいます。その方は私の所で測定するとだいた |
| い160/90くらい(最高血圧160、最低血圧 90)の方です。高血圧ともいいにくいけれ |
| ど、まあ現在では降圧剤を出す先生の方が多いといったところの血圧です。24時間血圧計は、 |
| 1時間に3 回つまり20分おきにあの腕にまいた帯が自動的に締まり、 血圧を測定して自動的に記 |
| 録します。つまり24時間で72回測定するわけです。で、この患者さんの最高血圧は、170〜80 |
| でした。最高血圧が170で最低血圧が80ではありません。最高血圧が1日のうちで170 |
| のときもあったし、80しかないときもあったということです。恐らく昼間活動的なとき、或いは |
| 何かストレスで緊張したとき最高血圧170、最低血圧 100くらいだったでしょうし、夜ぐっ |
| すり眠って夢にもうなされていない安静時に最高血圧80、最低血圧60くらいだったのでしょう。 |
| 人は誰でも一日周期或いは一年周期といった生理的変動、生理的リズムのもとに生きているのです。 |
| その24時間の一ときだけをとりあげて降圧剤を出す、しかも朝一錠服用すれば24時間しっ |
| かり効く降圧剤というのが最近のキャッチフレ−ズです。最高血圧が80のときに降圧剤が効かな |
| ければよいが、とは素人でも思うでしょう。 |