1998年1月の出来事
  • 参議院で押しボタン式投票での初採択
  • クリントン大統領、「不適切な関係」スキャンダル
新年の盃

「今こそ慎重に、慎重に」

新しい年の幕開けです。この1998年が、全世界のすべての国の人々にとって幸多い年であることを、切に切に祈ります。

さて、こちらニューヨークは寒いことは寒いのですが、例年に比べればグンと過ごしやすく、「やっぱり地球の温暖化は進んでいる!」と妙に納得してしまうような気象状況です。
クリスマスにエネルギーもお金も一杯注ぎ込んだせいでしょうか、年明けというのにこの時期、皆何だか気の抜けたような顔をしています。

クリスマス前のあのガンバリ様、浮かれ様を思えば、そりゃ疲れもするでしょう。でも、中には自分の気に入らなかったクリスマスプレゼンントを交換してもらうために、すぐさまいろいろなお店を駆けめぐる人や、グーンと値下がりしたクリスマスカードやラッピング用品を、次回に備えて早々と買い揃える人などもずいぶんいるのです。何とも合理的というか、ドライというか。このあたりの感覚は、日本人とはかなりかけ離れているような気がします。

ところで、日本の経済はすっかり冷え込み、毎日のように厳しいニュースが伝わってくるため、こちらに暮らす日本人たちも気が気ではありません
。ニューヨークだけに限っていえば、人々の行動や不動産動向を見ると、確かに好景気といって間違いないようです。

でも、フッと気がつくと、こまごまとした日用品は徐々に静かに値上がりしているし、マンハッタンアッパーイースト周辺のアパートメント(2ベッドルーム程度もの)のレント料が1カ月で$100近くも値上がりするなど、どうもインフレ傾向にあるようです。
そのため見識ある人々の危機感はかなり強く、「今こそ慎重に、慎重に」という声もよく耳にします。
さてさて、アメリカと日本...それぞれに今後どのような経済状況が待ち受けているのでしょうか。

98/1/1
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