1998年6月の出来事
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和菓子

無謀運転対策への反発スト

雨が幾日も降り続いたり、うだるような真夏日があったり、相変わらずニューヨークのお天気は気まぐれ。
そんな中、いろいろな花々がここぞとばかりに咲き誇っています。

木々の若芽もみずみずしいグリーンの光を放っています。先日、我が家の目の前のハドソン河周辺の緑地でレースフラワー(に似た野草)を摘んでいたら、「どう見ても、これは「よもぎ」だよなあと思えるモノが群生しているではないですか。そうしたら無性に草餅が食べたくなってしまった。植物にめっぽう詳しいベラに、毒性がないものかどうかだけ確かめて、もしOKなら、生まれて初めての草餅づくりに挑んでみようかな。

「何でもある、何でも揃う」がウリのニューヨークですから、和菓子が手に入らないなんてことはもちろんありません。でも、あのまったりとした、うっとりするようなおいしさとは程遠いものが多いのも事実。
まぁ、いざとなったらマンハッタンにある「虎屋」ニューヨーク店に行けばいいのですが、こちらはこちらでお高い!という別の意味での問題があるのです。
日本にいた頃は、「和菓子を手づくりする」なんて発想は、どこをどうさがしてもなかった私なのに・・。これもやはり「必要は発明の母」というのでしょう、きっと。

さて、先日(5/13)、マンハッタンにちょっとした珍事がありました。ニューヨークを一度も訪れたことのない人ですら知っている、あのイエロー・キャブが24時間ストを決行。
ジュリアーニ市長が打ち出した、無謀運転(本当に多い。日本人には信じられない荒っぽさ。無理やりの車線変更や急ブレーキ。ヒヤヒヤすることはしょっちゅう。マナーも悪いし...)に対する罰則強化策への反発だそうです。

料金が安いこともあって、ニューヨーカーの足そのもののイエロー・キャブ。約1万2千台とも、3千台ともいわれているあの黄色い車体が、その日1日は一斉に消えてなくなってしまったわけです。
マンハッタンの色合いが、大げさではなくいつもとは全く違って見えました。

利用者からはブーイングの嵐かと思えば、「歩ける距離なのに、今まですぐにタクシーに乗りすぎていたと反省した」「とにかく静かなのがいいね。いかに喧騒を振りまいていたかわかった」と意外な反応。
いろいろ問題はあるけれど、あの黄色い車体があってこそ、マンハッタンの風景は成立しているように思うんですけれど。

98/6/1
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