蚤の市

蚤の市

カフェにかサロン・ド・テか?

カフェでエスプレッソやカフェ・オ・レを飲んで過ごす。これが典型的なパリジェンヌのイメージだが、最近は少し事情が違ってきている。お茶を好む人が急増中なのだ。ここ数年で、紅茶とケーキを楽しむサロン・ド・テが増加し、さらに、日本のお茶と和菓子が楽しめる「とらや」や、数種類ものウーロン茶をはじめ本格的な中国茶を満喫できるサロン・ド・テも人気だ。

カフェインを含まない、リラックス効果のあるハーブティーなど、トップモデルの間でも、お茶は注目のドリンク。マテ茶、南アフリカの茂みで採取される癒しのハーブティー、ニコチン依存症を軽減する葛の根のお茶など、珍しいお茶が、次々とブームになっているようだ。

この傾向は、食の世界だけにとどまらず、美容ものの分野にも進出している。数年前から、痩せるのに効果的とか、肌を白くするとかで、緑茶が注目されている。緑茶入りの痩せるクリームも登場したほど。この緑茶を香りにしたのが、あるアルティザン・パルフュムールの香水で、フレッシュな香りは、心身の疲れを忘れさせてくれそう。また、いちじくと台湾のお茶の芽の香りのオードトワレも誕生。その名も、オー・ドゥーロン(ウーロンの水)とわかりやすい。

紅茶のお風呂で美しく、というユニークなバス用お茶を発売したのが、紅茶のブランド、パレ・デ・テ。紅茶入りの巨大カップと化した浴槽に、のんびり浸かるだけで、紅茶のタンニンが、お肌に活力を与え、毛穴を引き締めてくれるのだという。

カフェにするかサロン・ド・テにするか?日が長くなってきた3月のパリは、午後のティータイムを過ごすパリジェンヌで賑やかになり始める季節だ。

(1998/3/15)
こちらの記事もお役に立てるかもしれません。