Palais Garnier

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ブランチブームが上陸

週末のフランス風生活の定番といえば、クロワッサンにカフェオレかココアの朝食に、2時間以上かけてゆっくり豪華な昼食。このような伝統は、すでに崩壊しつつある。

今、最もホットな週末のお昼ご飯は、お洒落なカフェでのブランチ。もともと、ニューヨークで始まったブランチブームが、海を渡ってロンドンでも火がつき、ついにパリにも上陸したのだ。卵料理にサラダ、ヨーグルト、フルーツと、ヘルシーなメニューのブランチとあれば、健康志向のパリジェンヌが見逃すわけがない。

今年3月のオープン以来、ブランチを楽しむ人でにぎわっているのが、「ル・パン・コティディアン」。ベルギーが本店のパン屋&カフェで、マルシェ・サントレノ広場にある店をきりもりするのは、愉快な兄弟二人。天気の良い日は、テラスでブランチがおすすめだが、週末は混んでいるので時間をずらして出掛けるのがいい。

自慢のブランチメニューは、115₣[フラン]でボリュームたっぷり。クロワッサンやクルミ入りブレッドなど、数種類の焼き立てのパンに、オレンジジュース、コーヒーなどの飲み物、ナチュラルヨーグルト、卵料理1品。さらに、サラダはスモークサーモン、ハム、カマンベール、モッツァレラと盛りだくさんだ。大きな木のトレーに、フランボワーズジャム、ピーナッツバター、チョコレート、ミルク、プラムペーストなど、8種類ほどのスプレッドが瓶ごと並んでいて、好きなものを好きなだけつけて食べることができる。

店内は、木を基調としたナチュラルな内装で、パン、ジャムなどの持ち帰りも可能。サラやカップも販売してくれる。平日は忙しいパリジェンヌも、ウィークエンドはのんびりカフェで食事を楽しむ。

自分の時間を大切にする彼女たちにとって、ブランチはまさに最適な過ごし方のようだ。

(1999/12/1)
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