サルサとチップス

スーパーボウルと言えば

スーパーボウルの試合が2月6日(日)に行われた。アメリカンフットボールはアメリカ人にとってもっとも熱をあげるスポーツといえる。そのなかでも極め付けが、スーパーボウル。AFCとNFCを代表するチームが、今シーズンのチャンピオンシップを競っておこなう。

サンフランシスコを代表する49ers(フォーティーナイナーズ) が最近スーパーボウルで優勝したのはシーズン1994年。いままでに5回ほどスーパーボウルで勝利をおさめている。残念ながら、今年のスーパーボウルには参加できなかった。今年の試合はペンシルバニア州にあるピッツバーグ・スティーラー(Pittsburgh Steelers)とウイスコンシン州にあるグリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)間で行われた。

試合はテキサス州アーリントン市のスタジアムであった。実際にスタジアムで観戦するのはもちろん、スタジアムに併設された駐車場で大きなフラットスクリーンに映し出される試合を観戦したひとたちも沢山いた。また、現地に行けない人たちはテレビで流れる試合を友達同士や近所同士が集って観戦するといった具合で、まさにソーシャルイベントになっている。

このテレビ中継が行われている時間帯はカフェでもデパートでもジムでも、どこにでかけてもガランとしている。いつも満杯に近い駐車場にまばらに車がとまっているのが印象的だ。いかにスーパーボウルの威力が強いのかを物語っている。
そしてスーパーボウルの観戦ときってもきれない関係にあるのがサルサとチップス。スーパーボウルの日が近くなると、どこのスーパーでもサルサとチップスのセクションが大々的に設けられる。レジ係の人たちがサルサなどを買っていくお客さんたちと試合について話をはずませている。

サルサの材料はトマト、玉ねぎ、ガーリック、ハラピーノチリ、コリアンダーというのが一般的。火をとおして煮込んだものと火をとおさないピコデガヨのふたつのタイプがある。コーンでできたチップスでサルサをすくって食べる。パリパリとしたチップスとサルサに入ったピリッとしたチリとコリアンダーとの組み合わせが絶妙。
新鮮で熟したトマトを使って作ると甘みのこくがでて、さらに美味しさが深まる。これだけ多くの人たちがスーパーボウルを観戦するのだから、この日に消費されるサルサとチップスは莫大な量になることだろう。

友達みんなで集ったりするときに、買ってきたコーンチップスに、トマトなどの材料を小さく刻んでささっと混ぜ合わせたお手製ピコデガヨサルサをそえておもてなしなんてどうだろう。
手軽に準備ができてシンプルだけど美味しくて、話をわいわいと進めながら楽しい雰囲気を作り出してくれる一品になる。まさにサルサとチップスがスーパーボウルの集いを盛り上げるのと同じように!

(2011/02)
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