5.夜寝る前に、深呼吸。

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ベッドサイド

以前、雑誌の取材で「夜寝る前1時間に何をしますか?」というアンケートを取ったことがあります。20代から30代にかけての女性に限ったアンケートですが、実にいろいろなことをしながら眠りにつく前を過ごしているんだなと印象的でした。例えば眉毛を整えながらラブストーリーのビデオを見る人、朝からあったことをひたすらインターネット上に打ち込む人、体中をマッサージしながら明日の洋服をセレクトする人、ヨーヨーマを聞きながら瞑想する人...それぞれのリラックス術が浮かび出ていて、なんだか楽しくありませんか?さて、あなたは夜眠る前1時間何をしているでしょうか?

私の眠る前1時間はほとんどバスタイムに費やしている時間です。バスタイムについてはまたいつか、このページで考えることにして、私が眠る直前に習慣にしているのが「今日1日の反省会とお礼」。なんだか宗教じみてるでしょう?誰に言っても笑われてしまうのですが、ベッドに入って眠りにつく寸前に、大の字になって大きく深呼吸をしながら今日1日あったことを振り返ります。まずは印象的な出来事から。そして印象的な言葉を。
そうしているうちに、小さなことや、小さな言葉もいろいろと思い出してきます。いつもと同じたった日のうちにも、本当にいろんなことがあるんだなと実感する時間です。

皆さんもだまされたと思ってやってみてください。大きく深呼吸をしながら、まずは今日1日のうちでいちばん印象に残ったことから空想します。そうしているうちに、だんだんと静かに落ちついてくるはずです。たとえば、悲しいことだったり、腹が立つことを思い出すこともあると思いますが、それでも心が落ちついてくるはずです。不思議ですよね。悲しみや怒りなら、思い出せば倍増しそうなのに。
もちろん、考えながら泣いちゃったりしてもいいのです。深い呼吸だけを意識して思ったままを繰り返すと、負の感情は知らずに溶けていきます。きっと深い呼吸は、そういう体にたまった感情の垢を浄化してくれるのだと思います。

で、そんな1日を振り返った後に私が必ずするのは、心の中で「ありがとう」とか「ごめんなさい」と言うこと。バカバカしいことなのですが、癖になるときちんとやらないとやり残したことがあるような気がして落ちつきません。
「ありがとう」が「ごめんなさい」よりも多い夜は、なんとなく気分のいいものです。「1日は小さな一生だ」と言った人がいました。夜眠る前に、大の字になって今日1日を振り返るとき、その言葉を思い出します。
明日もいい日になりますよう。小さな夜の儀式は、心を落ちつかせてくれる私の処方箋のひとつです。

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