オキシトシンは、メタボ男性の救いの神!?

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オキシトシン(oxytocin)は、脳の視床下部で合成されるホルモン。赤ちゃんとお母さんや恋人同士、ペットと飼い主など、お互いに触れ合うことで、より信頼関係が深まる「抱擁ホルモン」「幸せホルモン」「愛情ホルモン」と呼ばれ、女性に取ってバラ色のハッピーになれるホルモンのイメージを受けます。が、健康診断で、毎回食事や運動指導を受けたり、体型を気にしている男性群にとって、朗報となる!?ニュース。

オキシトシン鼻スプレーにダイエット効果

米国カリフォルニア州サンディエゴで開かれた、第97回内分泌学会総会において、ハーバード大学医学部(Harvard Medical School) 内科Elizabeth Lawson准教授は、「オキシトシンの合成製剤点鼻薬(鼻スプレー)は、健康な男性のカロリー摂取、特に高脂肪食品の消費を抑えるのがわかった」と新しい研究結果を発表しました。
(Endocrin Society Current Press Releases 05 March 2015)

調査は、参加者、健康な25人の男性(内訳:13人が健康体重・12人が過体重若しくは肥満)平均年齢27歳を、無作為に2つのグループ(オキシトシンの鼻スプレーとプラセボの鼻スプレー)に分けて行われた。参加者たちには、どちらが投与されているか知らされていなかった。

前夜より絶食後に、自分自身で1回投与。1時間後、男性達は、メニューから選択した朝食を摂取。それぞれの食事には2人分の量が含まれていた。食後、研究グループは、参加者達の、摂取カロリーを調べた。

後日、参加者達は、前回と反対の鼻スプレーが与えられ同様の調査が行われた。「実験前3日間、参加者達が摂った食事の量は、調査報告によるとたいして違いはない」と研究グループは、述べている。

結果は、「オキシトシンの鼻スプレーを投与した男性達の方が、プラセボを投与したグループより、平均して摂取カロリーは122Kcal、脂質9g低く抑えられていた。体脂肪の燃焼をも高め、特に副作用はなかった」

「オキシトシンの効果は、性差があるので、今後の研究において、女性にたいする鼻スプレーの影響を分析する必要があるだろう。男女とも継続して効果を調査研究を行なうべきである」と、Elizabeth Lawson准教授は締めくくっている。(訳:tori3tori3)

現在(2015年3月)オキシトシン鼻スプレーは、自閉スペクトラム症(人とのコミュニケーションを上手に取ることが難しい)の人達への治療効果を検証するため、東京大学・金沢大学・名古屋大学・福井大学の共同研究チームによって臨床試験がスタートしています。2015年(平成27年)度中に試験が完了する予定のようです。

詳細は、下記を参照してください。
臨床試験に関することも掲載されています。
「自閉スペクトラム症へのオキシトシン経鼻スプレーの臨床試験をスタート」の記者発表資料

人とのコミュニケーションは、年齢を重ねるごとに、重荷になってくることがあります。ちょっとした、言葉の取り違えで、自分が意図しようとしていた事とは異なった、思わぬ方向に発展してしまい、取り返しがつかなくなりそうで、ドギマギしてしまったり。かえって繕おうとすればするほどおかしくなるような。気分が晴れ晴れと明るく楽しく過ごせるように、少しでも良い結果がでるよう願います。

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