健康的な社会生活を送る鍵は、「愛情ホルモン遺伝子」

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社交性

DNAのメチル化とオキシトシン(Oxytocin:OXT)の関係

愛ネコをぎゅ~と抱きしめたり、グニュグニュ大きな手先の肉球をもんでみたり(ひつこいと枕の下に両手を突っ込んで隠しちゃう)、天然物は、やはり作り物のストレス解消のフワフワボールとは、似て非なるモノ。
同性でも、異性でも、夫婦でも、友人でも、恋人でも、親や兄弟でも、ハグすると、ココロがフワ~と近くなり、穏やかな感情がわいてきます。
オキシトシン(Oxytocin:OXT)が、もたらしてくれる幸せな気持ちです。

米国University of Georgia(ジョージア大学)Franklin College of Arts and Sciences 心理学科Brian W. Haas助教のグループは、「OXTは、オキシトシンと呼ばれるホルモンを作るのに関与している遺伝子である。特定遺伝子の発生を抑えるメチル化が、OXTと呼ばれる遺伝子に影響を与え、遺伝子の活性化を減少。人の社会的活動に強い影響を与えることがわかった」と、発表。
(University of Georgia News June 20 2016)

研究では、OXT遺伝子のメチル化のレベルを示す遺伝子検査を行うために、参加者120名以上の唾液サンプルを集めた。参加者は、脳の構造と機能だけで無く、社交性のテストにおいても細かく調べられた。

OTX遺伝子に大いなるメチル化が見られた参加者は、OXTが低いレベルの人たちと同じように表情から感情を認識するのがより困難で、恋愛関係に、より不安感を抱く傾向があるのがわかった。

「テスト結果は、OXT遺伝子は社会的な行動や脳の機能において、重要な役割を担っていることを指摘している」「予備調査なので、今後、もっと、様々な社会性の疾患に対して、新しい治療法を導き出したい」と、Brian W. Haas助教は抱負を述べている。(訳:tori3tori3)

(University of Georgia News June 20 2016)

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